第9回 株式会社の資本

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2020-03-15

授業動画

授業内容

資本金

株式会社の設立と増資

繰越利益剰余金

未払配当金

利益準備金

各種テキストの該当ページ

スッキリ:pp.146-154.

みんなが:pp.103-104, 282-285.

合格テキ:pp.236-246.

簿記講義:pp. 171-179. p.178 10分の1は2級範囲です

パブロフ:pp.172-185.

大原合格:pp.80-87.

宿題

スッキリ:問題編 pp.17-18. 問題43, 44, 45

みんなが:p.108. 問10 p.288. 問6

合格テキ:pp.240-245. 基本例題48, 49

簿記講義:pp.173-179. 練習問題12-1, 12-2, 12-3

パブロフ:p.178. 問題1, 2, 3, 4 pp.186-188.  問題 2, 3(1はやらない)

大原合格:pp.82-87. 練習問題5-1, 5-2, 5-3

個人商店と株式会社

3級の旧範囲では個人商店を対象にしていました。個人商店特有の処理というものがあり,例えば,お店のレジから家計費を支出するといった取引があります。これは悪いことではなく,(引出金)という勘定科目を使って処理をしていました。それが新範囲では株式会社が対象となったため,会社のお金を私用で使うことがなくなりました(こちらは横領です)。旧範囲の問題では〇〇商店を使っていましたが,株式会社になったので,〇〇株式会社と書き換えることが必要になりました。地味に面倒です…。

純資産

資本と純資産の使い分けはとても難しいです。それは,文脈によって資本と純資産の指す内容が変わるためです。特に初学者の人はこの部分の説明がされず,混乱することが多いように思います。また,簿記だけでなく,会計の学習でも純資産が使われているため,さらにややこしくなっています。「純」という漢字には混じりけのないという意味がありますが,資産から負債を引いた結果を純資産といいます。式で表すと「資産-負債=純資産」ですね。この式だけ見ても「で?」となるので,返済の義務があるかないかで説明するようにしています。この点もいつか解説ができたらと思っていますが,なんせ簿記検定の問題には直接結びつかないので興味持たれないんですよね。