第1回 簿記のきほんの「き」

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2020-02-26

授業動画

「脳の中を覗く」のYouTube動画で簿記を勉強する方

この講座では,市販されている簿記3級の説明が書かれたテキストを購入していることを前提として授業を構成していきます。単元ごとの説明はテキストがなくても理解できるように作成しますが,基本はテキストで独学をしている人の理解の助けになるような授業にします。

授業の合間に復習(テキストを読み返したり,動画を観たり)することが大切です。そして練習問題を何かに書く形で解いてください。古いかもしれませんが,見る(インプット)と書く(アウトプット)が記憶を定着させると思っています。

練習問題は多くなくていいです。問題集をやった方がいいのは間違いないですが,問題集をする時間がない人は,3級範囲を終えることに力を注いだ方がいいと思っています。問題演習は試験対策問題集でしっかりと取り組みます。

簿記の定義

各種テキストで書かれている簿記の定義(説明)をまとめました。テキストによって説明の仕方が異なりますが,指す内容は同じです。

1.『スッキリわかる』 取引を記録する手段 (p.2)
2.『みんなが欲しかった 』企業の活動を帳簿に記録し,報告する手段 (p.5)
3.『合格テキスト』 一連の手続きやルール (p.2)
4.『検定簿記講義』 経済活動に関する記録のしくみ (p.2)
5.『パブロフ流』 取引を記録するための方法 (p.14)
6.『大原で合格る』 日々の活動を,一定のルールに従って整理し,帳簿に記入すること (p.2)

取引の定義

同じように取引についてもまとめました。取引は説明をするテキストが減りましたね。

1.『スッキリわかる』 日々会社が行った活動(取引) (p.2)
2.『みんなが欲しかった』 定義なし
3.『合格テキスト』 簿記の5要素の増減 (p.10)
4.『検定簿記講義』 資産・負債・資本・収益・費用に変動をもたらす事象 (p.22)
5.『パブロフ流』 定義なし
6.『大原で合格る』 企業の「資産」,「負債」,「資本」,「収益」,「費用」が増えたり,減ったりすること (p.10)

参考文献

滝澤ななみ[2020a], 『スッキリわかる 日商簿記3級 第11版』TAC出版。
滝澤ななみ[2020b], 『みんなが欲しかった!簿記の教科書 日商3級 商業簿記 第8版』TAC出版。
TAC簿記検定講座[2020], 『合格テキスト 日商簿記3級 Ver.11.0』TAC出版。
渡部裕亘・片山 覚・北村敬子[2020], 『検定簿記講義/3級商業簿記〔2020年度版〕』中央経済社。
よせだあつこ[2020], 『簿記教科書 パブロフ流でみんな合格 日商簿記3級 テキスト&問題集 第5班』翔泳社。
資格の大原[2019], 『大原で合格る日商簿記3級〈第2版〉』中央経済社。